歯のこと
2026年08月31日

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらを選ぶべき?-当院がまず「診査・診断」を大切にする理由-

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらが良いのでしょうか?

矯正相談で最も多くいただくご質問の一つです。

最近では、透明で目立ちにくく、取り外しができるマウスピース矯正が広く知られるようになり、「矯正=マウスピース」というイメージをお持ちの方も少なくありません。インターネットやSNSでも多く紹介されているため、そのように感じられるのも自然なことだと思います。

一方で、歯科医師としては少し寂しく感じることもあります。
というのは、「マウスピース矯正の方が新しいから、ワイヤー矯正より良い治療なのではないでしょうか。」
最近ではこのような認識が世間一般的になっている気がするからです。

また、
「以前ワイヤー矯正でとても苦労したので、今回はマウスピース矯正にしたいです。」
「仕事や学校の都合で目立つ装置は難しいので、マウスピース矯正でお願いしたいです。」
というご相談も少なくありません。

そのようなお話を伺うと、僕も「できることなら、ぜひマウスピース矯正で治療して差し上げたい」と思います。
しかし、その場ですぐに「ではマウスピース矯正で始めましょう。」とはお答えしません。

もう一つ、よくいただく質問があります。
「ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、どちらが優れているのでしょうか。」

実は、この質問にもすぐには答えを出さないようにしています。
なぜなら、私たちにはもっと大切だと考えていることがあるからです。

それは、「まず、なぜ矯正治療を受けたいと思われたのでしょうか。」ということです。

ここから、当院の矯正治療が始まります。

「どの装置を使うか」よりも大切なこと

矯正治療を希望される理由は、患者さんによってさまざまです。

・歯並びをきれいにしたい(見た目の問題)
・しっかり噛めるようになりたい(機能の問題)
・顎関節の症状があり、噛み合わせが気になっている(機能の問題)

どれもとても大切な理由です。

しかし、私たち歯科医師が最初に考えるのは、「どの装置を使うか」ではありません。

まず行うのは、診査・診断です。

当院では、
・なぜ現在の歯並びになったのか
・現在の噛み合わせに問題はあるのか。また、ご本人はその問題を自覚されているのか
・顎はどのように動いているのか。顎関節に問題はないのか

など、お口の中全体をさまざまな角度から診査し、その結果を診断したうえで、患者さんにわかりやすくご説明しています。

それと同時に、
「将来的にどのような状態を目指したいのか」という患者さんのご希望も必ず伺います。

そして、その目標を達成するために最も適した方法を考え、治療法についても十分にご相談したうえで決定します。
つまり、治療のゴールが先にあり、装置選びはその後なのです。

診査・診断から治療法決定まで

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は「目的」ではなく「手段」

僕は患者さんに、
「ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、どちらが優れているという関係ではありません。」とお話ししています。
どちらも優れた治療法です。

ただし、それぞれに得意なこと、苦手なことがあります。
例えば、ワイヤー矯正は歯を三次元的に細かくコントロールしやすく、複雑な歯の移動にも対応しやすいという特徴があります。

一方、マウスピース矯正は、見た目が自然で、食事や歯磨きの際には取り外すことができるため、日常生活への負担を軽減しやすいという大きな利点があります。

つまり、
「どちらが良いか」ではなく、
「どちらがその患者さんに適しているか」
が重要なのです。

だから僕は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を、「治療の目的」ではなく、「治療のゴールを達成するための手段」と考えています。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は手段です

僕が「マウスピース矯正をご希望ですね」で終わらせない理由

初診相談では、「マウスピース矯正がしたいです。」と言われることがよくあります。
もちろん、そのお気持ちはよく理解できます。
見た目が自然で、取り外しもできるマウスピース矯正は、多くの患者さんにとって魅力的な治療方法だからです。

しかし、僕はその場で「では、マウスピース矯正で始めましょう。」とはお答えしません。
その理由は、とてもシンプルです。
患者さんが希望された治療方法と、診査・診断の結果として最も適した治療方法が一致するとは限らないからです。

反対に、診査・診断の結果、
「このケースはマウスピース矯正が最も適しています。」
という結論になることも少なくありません。

そのような症例では、僕自身も積極的にマウスピース矯正をご提案しています。
患者さんの負担が少なく、良い結果が期待できるのであれば、その利点を十分に活かしたいと考えているからです。

つまり、大切なのは、最初から装置を決めることではなく、診査・診断に基づいて最適な治療方法を選ぶことです。
当院では、一つの治療方法にこだわることはありません。

当院の矯正治療の考え方

患者さんから、「先生はワイヤー矯正が得意なのですか?」と聞かれることがあります。

そのような時、僕は、
「正直なところ、ワイヤー矯正は歴史が長く、僕自身の経験も豊富ですので、得意といえば得意です。」
とお答えしています。

一方で、「マウスピース矯正はあまり行わないのですか?」というご質問には、
「そんなことはありません。診査・診断の結果、マウスピース矯正の方が適していると考えれば、むしろ積極的におすすめしています。」とお話ししています。

しかし、実際の僕の気持ちは、
「どちらにもこだわっていません。」
という一言に尽きます。

私たちがこだわっているのは、装置ではなく治療結果です。
診査・診断を行い、
「この症例ならマウスピース矯正が最も良い結果につながる。」
と判断すれば、マウスピース矯正をご提案します。

反対に、
「ワイヤー矯正の方が確実に目標へ近づける。」
と判断すれば、ワイヤー矯正をご提案します。

また、症例によっては、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせた方が、より効率よく治療を進められることもあります。

大切なのは、
「この装置しか使わない」という考え方ではなく、その患者さんにとって最も良い方法を選択することです。

矯正治療の成功とは何でしょうか

当院では、矯正治療の成功を「歯並びがきれいになったこと」だけで判断していません。
もちろん、見た目が改善することはとても大切です。
しかし、それ以上に私たちが大切にしていることがあります。

・患者さんご自身が治療結果に満足していること
・しっかり噛めること
・安定した噛み合わせが得られること
・一本一本の歯が無理なく機能していること
・将来にわたって安定した状態を維持できること

そして、その結果として自然で美しい口元が得られることが理想だと考えています。

当院が目指しているのは、
「見た目だけの矯正」ではなく、「機能と見た目の両方を備えた矯正治療」です。

必要なのは「良い結果」であって、「治療方法」ではありません。

私は診療の中で、
「ワイヤー矯正ですか? マウスピース矯正ですか?」
というご質問を受けるたびに思うことがあります。

患者さんが本当に手に入れたいものは、ワイヤーでもマウスピースでもありません。
健康で、長く安定して使える噛み合わせと、美しい歯並び。
それこそが、患者さんが本当に望まれていることではないでしょうか。
もしその目標を達成できるのであれば、治療方法はあくまでも手段です。

必要なのは、良い結果であって、治療方法はそのための選択肢の一つに過ぎません。
だからこそ当院では、最初から装置ありきで考えるのではなく、診査・診断を大切にしています。
そして、その結果を患者さんと十分に共有し、ご相談しながら最適な治療方法を一緒に選んでいきます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、どちらか一方が優れているというものではありません。

それぞれに特徴があり、向いている症例も異なります。

だからこそ大切なのは、「希望する装置」を選ぶことではなく、「ご自身に合った治療方法」を選ぶことです。

当院では、まず診査・診断を行い、噛み合わせや機能面まで含めて現在の状態を丁寧に確認します。

そのうえで、
「どのような治療結果を目指すのか」
を患者さんと一緒に考え、その目標を実現するために最も適した治療方法をご提案しています。

私たちが目指しているのは、患者さんにとって最も良い治療結果です。

もし、矯正治療をご検討中で、
「自分にはどちらが向いているのだろう。」
と迷われている方は、ぜひ一度ご相談ください。

装置の種類だけではなく、「どのような治療結果を目指すのか」
という視点から、一緒に考えていきたいと思います。

当院では、見た目の美しさだけではなく、長く快適に噛める咬み合わせまで考えた矯正治療を大切にしています。

診療時間

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9:20~12:30
13:30~18:00
【休診日】日曜日、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆、他
※当院は 完全予約制 となっております※

しろきデンタルクリニック

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