小児歯科

お子様の大切な歯と健やかな未来を守るために

お子様の笑顔は、ご家族にとって何よりの宝物です。

その輝く笑顔の中心にあるのは、白く健康な歯。

そして、しっかり噛んで、はっきり話せる、健やかに発達したお口です。

お子様が一生涯、ご自身の歯で美味しく食事をし、自信を持って笑い、健やかに成長していくために、乳幼児期からの適切な歯科ケアは非常に重要です。

「歯医者さんは怖いところ」

多くのお子様、そして保護者の方も、そう思われているかもしれません。

しろきデンタルクリニックでは、お子様が安心して、楽しく通える歯科医院であることを目指しています。

私たちは、単にむし歯を治療するだけでなく、お子様一人ひとりの成長段階に寄り添い、健やかなお口の発育を「育む」場所でありたいと考えています。

長年にわたる幼稚園での歯科検診の経験も活かし、お子様のお口の健康を、保護者の皆様と一緒に、長期的な視点で見守り、サポートさせていただきます。


子どものお口のケアが大切な理由

「乳歯はどうせ生え変わるから、むし歯になっても大丈夫」

もし、そう考えていらっしゃる方がいたら、それは大きな誤解です。

乳歯には、永久歯が生えてくるまでの短い期間だけでなく、お子様の健やかな成長のために、たくさんの大切な役割があります。

乳歯のかけがえのない役割
  • しっかり噛むこと
    食べ物を細かく噛み砕くことで、消化吸収を助け、体全体の成長に必要な栄養を効率よく摂取できます。また、よく噛むことは顎の発育を促し、脳の発達にも良い影響を与えると言われています。
  • 正しい発音を助けること
    きれいな歯並びは、正しい舌の動きを助け、言葉をはっきりと話すために重要です。
  • 顔の形を整えること
    適切な咬み合わせは、お子様の顔貌のバランスの取れた成長にも関わっています。
  • 永久歯の道しるべ
    乳歯は、後から生えてくる永久歯が正しい位置にきちんと生えるためのスペースを確保し、道案内をする役割を担っています。
乳歯のむし歯が及ぼす悪影響

もし、乳歯がむし歯になってしまうと、これらの大切な役割が果たせなくなるだけでなく、様々な悪影響が生じます。

  • 痛みと不快感
    お子様が食事を楽しめなくなったり、痛みのために不機嫌になったりすることがあります。
  • 永久歯への悪影響
    • 乳歯のむし歯菌が、すぐ下に待機している永久歯にも感染し、生えてきた時からむし歯になっている、あるいはむし歯になりやすい弱い歯になってしまうことがあります。
    • むし歯で乳歯が予定より早く抜けてしまうと、隣の歯が倒れ込んできて、永久歯が生えるためのスペースがなくなり、歯並びが悪くなる原因となります。
    • むし歯の炎症が歯の根の先まで広がると、永久歯の形成に悪影響を与え、変色したり、形がいびつになったりすることがあります。
  • 顎の発育不良
    むし歯の痛みで片側ばかりで噛む癖がつくと、顎の骨や筋肉のバランスの取れた発育が妨げられることがあります。
  • 全身への影響
    よく噛めないことで栄養摂取が偏ったり、むし歯菌が体内に影響を及ぼしたりする可能性も指摘されています。

このように、乳歯の健康は、永久歯の健康、そしてお子様の体全体の健やかな成長に直結しているのです。


当院の小児歯科が大切にしていること

しろきデンタルクリニックでは、お子様のお口の健康を守り育むために、以下のことを大切にしています。

予防こそが最良の治療です

お子様には、できる限り痛い思い、怖い思いをしてほしくありません。

そのため、私たちは「むし歯にならないこと」「歯周病にならないこと」を最優先に考え、予防歯科に最大限の力を注いでいます。

むし歯や歯肉炎を早期に発見し、進行を食い止めることはもちろん、そもそも病気にならないためのケアを、お子様と保護者の方と一緒に行っていきます。

お子様の気持ちに寄り添います

初めての場所、普段と違う音や匂い…。

歯科医院がお子様にとって不安な場所であることは、当然のことです。

私たちは、決して無理強いをせず、まずはお子様との信頼関係を築くことから始めます。

診療台に座る練習、器具に触れる練習など、お子様のペースに合わせて段階的に進めていきます。

「歯医者さんは怖くない、楽しい場所」と感じてもらえるよう、スタッフ全員が笑顔で、優しく丁寧なコミュニケーションを心がけています。

治療が必要な場合も、なぜ治療が必要なのか、何をするのかを、お子様にも分かる言葉で説明し、納得してもらってから進めるように努めます。

保護者の方との連携を大切にします

お子様のお口の健康を守るためには、歯科医院でのケアだけでは不十分です。

ご家庭での毎日の歯磨きや食生活が、何よりも重要な基礎となります。

当院では、保護者の方に対して、お子様のお口の状態や治療内容について詳しくご説明することはもちろん、効果的な仕上げ磨きの方法、年齢に合わせた歯ブラシの選び方、むし歯になりにくいおやつの与え方など、具体的なアドバイスを行います。

どんな些細な疑問や不安でも、遠慮なくご相談ください。

保護者の方と歯科医院が協力し、二人三脚でお子様の成長を見守っていくことが理想だと考えています。

成長発育を見守る視点を持ち続けます

お子様のお口は、日々変化し、成長しています。

私たちは、その場限りの治療ではなく、乳歯が生え始めてから永久歯が生え揃うまでの長い期間を見据え、顎の成長、歯の生え変わり、咬み合わせの発達などを継続的に見守っていきます。

長年にわたり、地域の幼稚園で歯科検診を担当させていただいている経験から、多くのお子様の成長過程を診てきた実績があります。

その経験に基づき、お口の中に潜む小さな異常や、将来問題となりうる兆候を早期に発見し、適切な時期に必要な介入を行うことを重視しています。

特に、永久歯への生え変わり時期は、将来の歯並びや咬み合わせを左右する重要な時期であり、注意深く観察していきます。


むし歯ゼロのお口を目指して【当院のむし歯予防プログラム】

お子様をむし歯から守るために、当院では以下のような予防処置や指導を行っています。

定期検診
症状から探す|しろきデンタル

むし歯や歯肉炎がないか、歯磨きがきちんとできているか、歯並びや咬み合わせに問題はないか、歯の生え変わりに異常はないかなどを定期的にチェックします。

問題の早期発見・早期対応につながります。

受診頻度は、お子様のお口の状態によって異なりますが、むし歯リスクの低いお子様でも、年に3回程度(例:春休み、夏休み、冬休みなど)の検診をおすすめしています。

フッ素塗布(フッ化物歯面塗布)
フッ素塗布|しろきデンタル

フッ素は、歯の質を強くし、むし歯菌が出す酸に対する抵抗力を高める効果があります。

また、ごく初期のむし歯(C0)であれば、再石灰化を促進して治癒させる効果も期待できます。

乳歯や、生えたばかりの永久歯は特にむし歯になりやすいため、定期的なフッ素塗布は非常に有効な予防法です。

「フッ素は体に悪いのでは?」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが、歯科医院で使用するフッ素は、適切な濃度と量を守れば、安全性に問題はありません。

当院では、より効果的にフッ素を歯に取り込ませるため、専用の機器(パイオキュアー)を用いたイオン導入法によるフッ素塗布を行っています。

これにより、通常の塗布法よりも効率よく歯を強化することが可能です。

シーラント

奥歯の溝は複雑な形をしており、歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが溜まりやすいため、むし歯になりやすい場所の代表です。

シーラントは、この奥歯の溝を、むし歯になる前にフッ素を含んだプラスチックで埋めてしまう予防処置です。

特に、生えたばかりの永久歯の奥歯(6歳臼歯など)に行うと効果的です。

歯を削る必要はなく、痛みもありません。

歯磨き指導(TBI:Tooth Brushing Instruction)
歯磨き指導|しろきデンタル

「毎日歯磨きをしているのに、むし歯になってしまう」というお子様は少なくありません。

大切なのは、「磨いている」ことではなく、「磨けている」ことです。

当院では、お子様の年齢や手の器用さ、歯並びの状態に合わせて、効果的な歯磨きの方法を具体的に指導します。

また、保護者の方には、お子様が小さいうちは必須となる「仕上げ磨き」のコツやポイント、年齢に応じた歯ブラシの選び方なども丁寧にお伝えします。

食生活のアドバイス

むし歯予防において、歯磨きと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「食生活のコントロール」です。

むし歯の原因となるのは、糖分の「量」よりも「摂取頻度」です。

甘いお菓子やジュースをだらだらと食べたり飲んだりしていると、お口の中が常に酸性の状態になり、歯が溶け続け、再石灰化する暇がなくなってしまいます。

おやつの時間と回数を決める、甘い飲み物は控える、よく噛んで食べる習慣をつけるなど、むし歯になりにくい食習慣について、保護者の方と一緒に考えていきます。

「子どものむし歯は100%親の責任」という言葉もありますが、これは決して保護者の方を責めるものではなく、お子様の食生活を管理できるのは保護者の方だけ、という事実を示しています。

私たちも全力でサポートしますので、一緒に頑張りましょう。


むし歯は優しい治療を心がけます

どんなに予防を頑張っていても、残念ながらむし歯になってしまうこともあります。

その場合でも、できるだけ早く発見し、適切な治療を行うことが重要です。

小さなむし歯であれば、治療もお子様の負担も少なく済みます。

当院では、むし歯治療が必要になった場合でも、お子様が安心して治療を受けられるように、最大限の配慮をしています。

お子様のペースを尊重します

歯科治療が初めてのお子様や、以前に怖い思いをしたことがあるお子様に対して、無理に治療を進めることはありません。

まずは診療台に座る、お口を開ける、器具に触れるといった練習から始め、少しずつ歯科医院の雰囲気に慣れてもらうことからスタートします。

保護者の方のご協力もいただきながら、根気強く、お子様のペースに合わせて進めていきます。

痛みを最小限に抑えます

治療中の痛みをできるだけ感じさせないように、様々な工夫をしています。

麻酔が必要な場合には、まず歯茎に塗るタイプの表面麻酔を使用し、注射針の刺入時の痛みを和らげます。

注射の際には、極細の針を使用し、一定の速度でゆっくりと麻酔液を注入できる電動麻酔器を用いることで、注入時の痛みや不快感を軽減します。

また、お子様に注射器そのものを見せないようにするなど、精神的な不安を取り除くための配慮も行っています。

万が一、治療中に痛みを感じるようなことがあれば、すぐに中断し、麻酔を追加するなど対応しますので、ご安心ください。

「痛くない」という経験を積み重ねることが、お子様の歯科医院への信頼に繋がると考えています。

乳歯と永久歯の治療

乳歯のむし歯は、進行が早いという特徴があります。

「どうせ生え変わるから」と放置せず、進行度合いに応じた適切な治療(白い詰め物や、場合によっては神経の治療)を行います。

また、生えたばかりの永久歯は、歯質がまだ未熟で弱く、むし歯になりやすい状態です。

永久歯のむし歯は、早期に発見し、できるだけ歯を削る量を少なく、MI(ミニマルインターベンション)の考え方に基づいた治療を行うことが、歯の寿命を延ばす上で非常に重要です。


将来の健康な歯並び・咬み合わせのために 「咬合育成」という考え方

当院では、お子様の歯並びや咬み合わせの問題に対して、単に歯をきれいに並べる「矯正」という言葉ではなく、顎の健やかな成長を促し、正しい咬み合わせへと導く「咬合育成(こうごういくせい)」という考え方でアプローチしています。

これは、当院の治療哲学である「シークエンシャル咬合」に基づいたものです。

従来、「乳歯の時期の咬み合わせのズレは、永久歯に生え変わる時に自然に治る」と考えられていたこともありましたが、現在ではそれは誤りであり、乳歯列期の咬み合わせの問題は、多くの場合、永久歯列期にそのまま引き継がれてしまうことが分かっています。

そのため、当院では、永久歯が生え始める年長から小学校低学年の時期に、レントゲンや顎運動の検査を含む精密な骨格分析を行い、将来的に咬み合わせの問題が生じるリスクがないかを評価することを推奨しています。

もし、骨格や咬み合わせに不調和が見つかった場合、「様子を見る」のではなく、早期に介入し、顎の成長を正しい方向へガイドしていくことが、お子様の負担を最小限に抑え、将来の健康な永久歯列を獲得するための鍵となると考えています。

当院の咬合育成(小児矯正)は、できるだけワイヤーなどの固定式装置を使わず、お子様の成長力を最大限に利用した、負担の少ない方法を中心に行います。(咬合育成・小児矯正の詳細については、別ページで詳しくご説明します)

お子様の輝く未来のために、今できること

お子様のお口の健康を守り、健やかな成長をサポートすることは、私たち歯科医療従事者と、保護者の皆様との共同作業です。

日々の仕上げ磨きや、愛情のこもった食生活の管理は、私たちには決して代わることのできない、保護者の皆様だからこそできる、お子様への最高の贈り物です。

そして、私たち歯科医院は、専門的な知識と技術をもって、その努力を最大限にサポートさせていただく存在でありたいと願っています。

定期的な検診を通じて、お子様の成長を一緒に見守り、専門的な予防ケアを行い、もし問題が見つかれば早期に適切な対応をする。

そして、保護者の皆様の疑問や不安に寄り添い、正しい情報をお伝えする。

それが私たちの役割です。

大切なお子様が、生涯にわたって健康な歯で、自信に満ちた笑顔で過ごせるように。

しろきデンタルクリニックは、お子様と保護者の皆様の、頼れるパートナーであり続けたいと願っています。

どんな小さなことでも、お気軽にご相談ください。

診療時間

診療時間
9:20~12:30
13:30~18:00
【休診日】日曜日、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆、他
※当院は 完全予約制 となっております※

しろきデンタルクリニック

〒168-0064 東京都杉並区永福2-49-6

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