設備紹介

CADIAX 顎運動測定機器

CADIAX顎運動測定機器は、ウィーン大学名誉教授であるR.Slavicek氏の理論をもとに開発された画期的な診断システムです。
患者様の下顎運動を専用の装置で精密に記録し、そのデータをコンピューターで解析することで、個々の骨格形態や顎機能を正確に把握します。
咬み合わせをはじめ、顎関節症の原因解明や矯正治療の方針決定、最終的な被せ物(補綴物)の設計にも大きく関わるため、より生体に調和した治療計画を立案するうえで欠かせないツールとなっています。
一般的な視診や触診だけでは判断が難しい微細な顎の動きを数値化し、顎関節と筋肉の協調関係を把握することで、より精度の高い治療が可能になります。
また、患者様自身にも動きのグラフ化された結果をご覧いただくことで、咬み合わせや顎関節の状態を視覚的に理解しやすくなり、治療に対する安心感や納得感を得ていただけるメリットがあります。
こうした科学的根拠に基づく診療が、長期にわたる口腔機能の安定を支える大きな柱となっています。

CO2レーザー

CO2レーザーは、口内炎や粘膜疾患の切除、唾石の除去、歯肉の切開など、小規模な外科的処置に広く活用される医療機器です。
通常のメスによる切開と比べて出血が少なく、患部が速やかに治癒しやすいのが大きな特長となっています。
さらにレーザー光によって止血効果が得られるため、術中や術後の痛みが軽減され、患者様への負担も抑えられます。
口内炎などの粘膜病変に対してもピンポイントで照射が可能なので、余計な組織を傷つけるリスクを最小限にとどめることができます。
また、細菌の繁殖を抑える作用も期待できるため、感染予防の観点からもメリットがあります。歯科治療においては、虫歯の進行を抑えたり、歯肉形成を行う際にも使用されるなど、幅広いシーンで患者様のクオリティ・オブ・ライフ向上に貢献しています。
痛みと炎症のコントロールを両立させるCO2レーザーは、切削機器にはない繊細な処置が可能となり、患者様にとってより安心・安全な治療を実現するために不可欠な存在となっています。

エックス線撮影装置(セファロ/オルソパントモ/CT)

当院では、患者様の口腔内を正確に把握するために、セファロやパノラマ、CTなど多様なエックス線撮影装置を備えています。
セファロ(頭部X線規格写真)は、主に矯正治療や顎関節症の検査に用いられ、骨格関係や歯列の位置関係を詳細に分析します。
オルソパントモと呼ばれるパノラマ撮影では、上下の歯や顎の全体像を一度に映し出し、虫歯や歯周病だけでなく、親知らずの状態なども把握可能です。
さらにCT撮影では、三次元的な画像を得られるため、骨の厚みや神経の走行位置などを立体的に確認でき、インプラント手術や顎骨の移動手術など、精密な治療計画には欠かせない情報が得られます。
こうした多角的なエックス線検査を組み合わせることで、患者様一人ひとりの歯や顎の状態をより正確に把握し、リスクや適用可能な治療法を総合的に判断できるのです。
結果として、術後のトラブルを最小限に抑え、安心して治療を進めるための重要なステップとなっています。

口腔外バキューム

治療中に歯を削ったり、歯石を除去したりするときには、目には見えにくい微細な切削粉やエアロゾルが飛散します。
口腔外バキュームは、そういった空気中に浮遊する微粒子や粉塵を強力に吸引し、診療室内の空気を清潔に保つ役割を担う装置です。
特に昨今は感染予防の観点が重視されており、歯科治療中に発生しがちなバイオエアロゾルをできるだけ早期に除去することで、患者様はもちろん、スタッフの安全にもつながります。
従来の唾液を吸引するバキュームと併用することで、口の中だけでなく、周囲に飛び散る雑菌やウイルスを拡散させにくくし、院内感染のリスクを抑えることが可能です。
さらに、高い集塵効率を誇るフィルターを搭載しているため、吸引した微粒子を逃がさず捕捉し、空気循環を清潔に維持します。
こうした環境対策は、治療の精度だけでなく、患者様の安心・安全な治療体験の大きなサポートとなっています。

ルブケア

切削器具(ハンドピースなど)は、歯を削る際の高速回転や熱で負担がかかるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ルブケアは、それらの機器内部を専用オイルで洗浄し、適切な潤滑状態を保つための装置です。
器具を一つひとつ手作業でメンテナンスするのは大変手間がかかりますが、ルブケアを利用することで効率よく洗浄と注油を行い、常に安定した回転性能を維持できます。
これにより、切削時の精度が保たれるだけでなく、機器の寿命を延ばし、突然の故障による治療の中断を防ぐことにもつながります。さらに、機器内部の汚れや雑菌を除去することで、患者様間の交差感染リスクを大幅に低減する効果もあります。毎回安全で高品質な治療を提供できるよう、裏方の設備であるルブケアも重要な役割を果たしており、当院ではこのような細部にまでこだわりを持って機器管理を行っています。

オイルライザー

オイルライザーは、切削器具の内部を高温度のオイルで消毒・滅菌するための装置です。
口腔内で使用するハンドピースやタービンなどは、患者様ごとに確実に衛生管理を行わなければなりません。
通常の洗浄だけでは除去しきれないバクテリアや微生物も、高温のオイルで処理することで効率的に殺菌し、次の患者様へ使用する際に感染リスクを極力抑えることができます。
また、オイルライザーで内部の汚れや金属片などを洗い流すことで、器具の可動部分が滑らかに動き、治療中のトラブルを防ぎます。
加熱消毒は器具にダメージを与える可能性がありますが、オイルライザーは潤滑作用を兼ね備えた方法なので、ハンドピースの寿命延長にも一役買っています。
当院では、安心・安全な診療を支えるために、こうした専用設備を用いて日々のメンテナンスをしっかり行い、患者様に最善の治療環境をご提供できるよう努めています。

プチクレーブ

プチクレーブは、高圧蒸気を利用して外科器具を確実に滅菌消毒するための小型オートクレーブ装置です。
歯科治療の現場では、抜歯や小手術などで使用するピンセット、鉗子(かんし)など、唾液や血液に触れる器具を安全に再利用できるよう管理することが欠かせません。
プチクレーブはコンパクトながらも十分な圧力と温度を発生させ、器具表面だけでなく内部の細部まで高温蒸気を行き渡らせます。
洗浄だけでは取りきれない細菌・ウイルスも高温環境下で死滅させるため、感染予防に大きく寄与します。
また、短時間で滅菌サイクルが完了し、効率よく複数の器具を連続処理できる点もメリットです。
外科用の器具は精密かつ高価な場合が多いため、耐熱性を確保しつつ確実に滅菌する必要がありますが、プチクレーブのような専用装置を用いることで、患者様への安全性を高めながら、器具の寿命をより長く保つことにもつながります。

オートクレーブ

オートクレーブとは、高圧下での蒸気による滅菌を行う装置の総称です。
当院では、診療に使用する器具を患者様ごとに完全滅菌し、院内感染リスクを極力抑えるよう努めています。
オートクレーブは121℃〜134℃程度の蒸気を一定時間加圧循環させることで、細菌やウイルス、真菌などの微生物をほぼ完全に死滅させることが可能です。
特に口腔内で使われる器具は血液や唾液と接触しがちですが、オートクレーブ処理を行うことで、表面に付着した有機物だけでなく、内部の隙間に入り込んだ微小な病原体までも除去できます。
また、機器の材質に応じた温度管理を行うことで、劣化を防ぎつつ高い殺菌力を維持。
こうした徹底した衛生管理が、患者様に安心して治療を受けていただくための基盤となっており、当院では複数台のオートクレーブを活用して効率的に運用しています。

ウルトラソニッククリーナー

ウルトラソニッククリーナーは、超音波の振動エネルギーを利用して器具に付着した汚れを落とす洗浄装置です。
医科用として設計されているため、その洗浄力と信頼性は高く、歯科で使用するピンセットやバー、歯科用ミラーなどの細かい凹凸にも強力にアプローチできます。
超音波が発生させるキャビテーションという微小な気泡が、器具表面の隙間や届きにくい部分に入り込み、血液や唾液中のタンパク質、プラークなどの付着物を効率的に除去します。
肉眼では確認できないレベルの汚れまで洗い流せることが大きな特長であり、器具をオートクレーブやプチクレーブにかける前の段階で、確実に洗浄度を高める役割を果たします。
また、水や洗浄液に浸けるだけでなく、温度や時間設定も最適化できるため、器具を傷めずにきれいな状態に保つことが可能です。結果的に衛生レベルが向上し、院内感染対策の強化に大きく貢献しています。

SAM2PX

SAM2PXは、精密な咬合器(こうごうき)システムであり、歯列の模型を取り付けて噛み合わせや顎の動きを再現するために用います。
実際の患者様の口腔内を立体的かつ正確に模擬できるため、被せ物や詰め物、矯正装置などを制作する際に欠かせません。
咬合器上で歯列の位置や角度を細かく調整することで、機能的な噛み合わせだけでなく、顎関節に配慮した快適な咬合バランスを目指すことができます。
SAM2PXがもたらす大きな利点は、患者様が口を開けていない時でも、歯科医や技工士が正確な作業を行える点にあります。
顎関節や筋肉の動き方を想定しながら修復物を設計できるため、実際の装着後に調整が最小限で済む場合が多く、結果的に患者様の負担を軽減します。
また、デジタル技術との連携も行いやすく、3Dスキャンデータと組み合わせることでより精度の高い治療計画を立案することが可能です。

リファレンスSL

リファレンスSLも、同じくギルバッハ社製の咬合器シリーズの一つであり、歯科治療の補綴や矯正分野で広く活用されています。
高度な調節機能を備えているため、患者様個々の顎関節や咬合面の角度に合わせた細かなセッティングが可能です。
これにより、歯科医師や技工士はリアルに近い噛み合わせ状態を模型上で再現でき、最終的なクラウンやブリッジ、矯正装置などをより精巧に作り上げる手助けとなります。
また、リファレンスSLは多彩な付属パーツとの組み合わせにより、多様な顎運動パターンをシミュレーションできることも特長のひとつです。
これは、個人の骨格や筋肉の特徴に合わせた補綴設計や咬合再構築を行う際に非常に役立ちます。
結果として、装着後の咬合ズレや違和感を最小限に抑え、患者様がストレスなく食事や会話を楽しめるようサポートします。
緻密な噛み合わせを追求する当院の治療方針を支える、大切な設備の一つです。

切削器具

歯科治療では、虫歯を削ったり、かぶせ物の形を整えたりする際に切削器具(タービンやハンドピース)を頻繁に使用します。
患者様が来院されるたびに新たな器具を用意するため、当院では約40本もの切削器具を常備し、すべての治療後に徹底した滅菌消毒を行っています。
唾液や血液に触れた器具は、ウルトラソニッククリーナーで付着物を洗浄したのち、プチクレーブやオートクレーブで高圧蒸気滅菌を実施。
さらにルブケアやオイルライザーを使って内部の潤滑や熱消毒を行うなど、多段階の衛生管理を経て次の患者様へ安心して使用できる状態に整えています。
高速回転する切削器具は扱い方を誤ると故障や感染リスクにつながりますが、これらの機器を丁寧に管理し、一貫して滅菌処理を行うことで、安全性と治療精度の両方を保つことが可能です。
患者様にはいつも清潔で快適な治療を提供するために、当院はこのような裏方の配慮を欠かしません。

ピエゾサージェリー

ピエゾサージェリーは、超音波の振動を用いて骨を切削する歯科用外科機器です。
嚢胞除去、親知らずの抜歯、インプラント治療など多岐にわたる外科処置で活用され、従来のドリルによる切削と比べて、より安全性と正確性が高いとされています。
超音波が生み出す微細な振動は硬い骨だけをピンポイントで削り、軟組織へのダメージを最小限に抑えられるのが大きな特長です。
その結果、術後に生じる痛みや腫れが軽減され、患者様の負担も小さくなります。
また、出血を減らせる傾向にあるため、施術時の視野が明瞭になり、外科的操作が一層正確に行えます。
親知らずの抜歯では、周辺の歯や顎の骨を過度に傷つけずに処置でき、インプラント手術では、インプラント埋入部位を丁寧に形成しやすくなる利点があります。
微細な振動による骨切削は、骨を熱で損傷しにくいメリットもあり、骨の治癒を促進するうえでも効果的です。
こうした先進的な機器を活用することで、当院では患者様の安全と快適さを最大限に追求した外科治療を実践しています。

オームパルサー(鍼電極低周波治療器)

オームパルサーLFP-4000Aは、鍼電極低周波治療器として設計された医療機器であり、クラスⅡの特定保守管理医療機器に該当します。
鍼灸治療や物理療法といったアプローチで、筋肉や神経の緊張・痛みを和らげる際に活躍する装置です。
安定した通電治療が可能なため、歯科治療においては顎関節症やくいしばりなど、顎まわりの筋肉が疲労・緊張を起こすケースに応用できます。
微弱な電流を鍼を介して患部へ流すことで、局所の血行を促進させ、筋肉の過度な緊張を緩和させる効果が期待できます。
また、低周波特有のやさしい刺激は、患者様への負担を抑えながらも確実な治療効果をもたらします。
従来のマッサージや薬物療法だけでは十分に改善しきれなかった症状を、多角的な視点から支える一助となるでしょう。
オームパルサーの使用により、歯科治療のみならず、全身のバランスを考慮したより総合的なケアを目指せる点が大きなメリットです。

ピコリナ(鍼電極低周波治療器)

ピコリナは、セイリン社が開発した鍼電極低周波治療器であり、医療機器認証番号229AABZX00058000を取得した管理医療機器(特定保守管理医療機器)に分類されます。
ポータブル設計を採用しているため、往診など院外での治療時にも活用でき、いつでも高品質な鍼灸治療を提供できるのが魅力です。
動力部がコンパクトであるにもかかわらず、安定した通電治療を実現しており、痛みの緩和や筋肉のこわばりの解消、血行促進などを目的に幅広く使用されています。
歯科分野では、顎関節症による顎の違和感や、ストレスからくる噛みしめ・歯ぎしりなど、筋肉の疲労が関連する症状にアプローチすることが可能です。
また、低周波治療は副作用が少なく、薬剤が使えない方やアレルギー体質の方にも比較的安心して行いやすいという利点があります。
ピコリナの存在は、外来だけでなく訪問歯科など、多様な場面で患者様のケアを充実させる大きな助けとなっています。

プラズマクラスター加湿器

当院では、空気中の雑菌やウイルスを効果的に抑制するために、プラズマクラスター技術を備えた加湿器を導入しています。
プラズマクラスターとは、自然界に存在するプラスイオンとマイナスイオンを発生させ、細胞膜のタンパク質を分解することで菌やウイルスの増殖を抑えるメカニズムを利用した技術です。
メーカーの資料によれば、ウイルスを99%抑制するのにおよそ10~50分程度が目安とされており、浮遊菌も15~50分程度で同様の抑制効果が期待できます。
さらに、ニオイの原因となる成分も分解・除去してくれるため、歯科医院特有の消毒液や薬品の臭いが気になる方にも配慮した環境づくりに寄与しています。
加湿機能も備えているので、冬場や乾燥の激しい季節にも空気中の湿度を適度に保ち、ウイルスの活動を抑制する効果を高めることができます。
衛生面だけでなく、患者様の体感的な快適さにも配慮し、治療を受けやすい環境を整えるのが当院のこだわりです。

空気清浄機

院内での空気環境をより一層清潔に保つため、当院では水を使って空気を洗浄するタイプの空気清浄機を2台設置しています。
研究機関の実験結果によれば、約10㎡の室内で稼働させた場合、1時間程度でおよそ95%の浮遊菌が除去され、5時間程度の運転で測定限界に近いレベルまで菌数を下げる効果が確認されています。
また、ウイルスの除去率も高く、15分で99.96%を不活性化したとのデータが示されています。
PM2.5や花粉にも対応しており、60分間で約90%の不活性化が確認されるなど、花粉症の方や大気汚染が気になる時期にも有効です。
水に溶かすソリューションには抗菌・消臭成分が含まれ、空気中の微小な粒子やニオイ成分を効果的に取り除く仕組みとなっています。
院内の空気質を適切に維持することで、患者様のみならずスタッフの健康管理にもつながり、治療への集中力を高め、快適な診療空間を実現できるよう努力しています。

オゾン発生器

当院では、オゾン発生器を4台設置し、徹底的な空間除菌と脱臭対策を行っています。
オゾンは酸素(O2)に酸素原子が1つ加わった(O3)の形態をとり、不安定な分子構造から優れた酸化力を発揮します。
菌やウイルスの細胞膜を酸化破壊することで短時間で除菌効果を発揮し、薬剤と異なり耐性菌が生じにくいのが大きな特長です。
塩素などの消毒剤と比べても、約6倍もの強力な酸化力を持つというデータがあり、院内感染を予防するうえで非常に有効なアプローチとなっています。
また、使用後のオゾンは酸素へと戻り残留性が低いため、安全面でもメリットがあります。
メーカーの情報によると、除菌率99.7%という高水準が各機関で検証されており、患者様が多く集まる待合室や治療室を清潔に維持しやすくなりました。
オゾンの力で、ウイルスや菌の拡散を抑えるだけでなく、気になるニオイ成分も酸化分解するため、院内全体をより快適な環境に保つことが可能です。

診療時間

診療時間
9:20~12:30
13:30~18:00
【休診日】日曜日、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆、他
※当院は 完全予約制 となっております※

しろきデンタルクリニック

〒168-0064 東京都杉並区永福2-49-6

  • 電話番号

    [TEL] 03-3321-2231
    [FAX] 03-3321-2232

    受付:
  • アクセス

    京王井の頭線「永福町」より 徒歩2分