いいえ、遺伝がすべてではありません

私たちは昔から知識として「親の特徴を子供は受け継ぐ」ということを知っています。歯並びもまた両親に似て、両親の歯並びが悪いと子供も歯並びが悪くなってしまうと思われています。大きくとらえてその考え方は間違っていないと思います。しかし遺伝ですべてが決まってしまうのでしょうか?そうではありません。


歯並びと骨格は乳歯から永久歯へのはえかわりの時期から身体の成長が止まる10代後半にかけて変化をして行きます。その時に良い発育を促してあげるような手伝いをしてあげると、身体は遺伝の特徴を受け継ぐ以外にも変化しながら良い発育をすることも出来てきます。私たち人間の身体は環境によって適応、変化をするように作られているのです。


シークシャル咬合の考え方による矯正

子供の歯並びは親からの遺伝、生活習慣などで異なり、それが歯並びの個性になります。美しく見えるための歯並びに規格はなく、歯と骨のバランスで一人ひとり調和のとれた並び方があるのです。そのため、当院では頭蓋骨、下顎骨に至るまで細かくサイズを測定し、オーダーメイドで矯正具を作り個性に合った歯並びと骨格になるよう成長を促します。


実際には、永久歯に生えかわる成長期に、骨格と歯並びのバランスを測定し将来のトラブルを発見します。

そして成長段階に合わせて歯の高さの調整やさまざまな方法を使って頭蓋骨、下顎骨の骨格も含めて永久歯の発育、歯並びを良い状態でコントロールして行き、良いかみ合わせで成長が止まる時期を迎えられるように成長を促します。

自然な方法で発育していくので負担も軽減し大人になってから再び歯のトラブルや顎関節の不調が発生する確率が低くなります。